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第62回日本肝癌研究会

演題募集

募集期間

2026年1月7日(水)~2月18日(水)正午(AM11:59迄)

演題登録方法

演題登録は、インターネットによるオンライン登録のみです。
演題登録画面へ進むボタンは本ページ下部にございます。
以下の注意事項を十分お読みいただいたうえで、演題登録画面にお進みください。

発表形式

募集する発表形式は、次のとおりです。

  • シンポジウム(公募/一部指定)
  • パネルディスカッション(公募/一部指定)
  • ワークショップ(公募/一部指定)
  • 症例検討会(公募)
  • 一般演題・口演(公募)

※演題の採否、発表日時等は、事務局にご一任ください。

応募資格

筆頭著者は原則として日本肝癌研究会会員に限ります。
ただし、個人会員が1名以上共同演者となっている場合は、非会員でも応募できるものとします。
<入会手続き>
日本肝癌研究会ホームページ」よりご入会手続きをお済ませください。

利益相反の開示について

本サイト内「利益相反(COI)の開示」ページをご参照のうえ、ご準備をお願いいたします。

若手奨励賞(飯島賞)への応募について

以下の応募規定をご確認の上、ご応募ください。
受賞者には第62回日本肝癌研究会にて表彰を行います。

1. 対象

日本肝癌研究会の学術集会に応募された主題演題、一般演題。 ※症例報告は対象外となります

2. 応募条件

(1)応募時点で本研究会の会員であること
(2)他の肝臓領域の賞を受けていない演題の筆頭演者であること
(3)応募時に卒後15年以下であること
(4)今後継続的に肝癌研究に取り組むこと

3. 応募方法

演題登録の際に「若手奨励賞(飯島賞)に応募する」にチェックする。
応募は一人一演題に限る。

4. 応募期間

当該日本肝癌研究会の演題募集期間。

5. 審査方法

抄録を選定委員会で審議の上、最優秀賞1名、優秀賞2名を選定する。

6. 表彰

当該日本肝癌研究会の全員懇親会で表彰する。

演題分類

※テーマなどは変更になる場合がございます。

シンポジウム(公募/一部指定)

a. 薬物療法時代のTACE再考
司会:
石川 達(済生会新潟病院消化器内科)
川村 祐介(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科)
鶴﨑 正勝(関西医科大学総合医療センター 放射線科)
▼ 司会の言葉
Intermediate stage の肝細胞癌に対してTACEは標準治療とされているが、近年TACE不応・TACE不適の概念が整理され、どの症例を初回治療としてTACEに導くべきかは改めて検討すべき課題となっている。一方、TACE不適例では全身薬物療法の先行が一般化し、LEN-TACEやAtezoBeva後のABC conversion を意図したTACEも報告されているが、治療体系の中でどのように位置づけるかについては議論が残る。加えて、TKI、IO+抗VEGF抗体、IO+IO など多様な薬物療法が使用可能となり、TACEとの併用やconversion 目的での導入など、治療選択は多様化している。しかし、どの組み合わせがどの病態に最適か、治療間の役割分担や順序については、依然として科学的検証が求められている。また、advanced stage においてもTACEは第一選択ではないが、全身療法との併用で新たな役割を担う可能性が示唆されている。本シンポジウムでは、薬物療法時代におけるTACEの役割と最適化について、最新エビデンスと実臨床の双方から活発な議論を期待したい。
b. 非ウイルス性肝癌の予防・早期発見・治療選択・再発抑制
司会:
西村 貴士(兵庫医科大学 消化器内科学/超音波センター)
川中 美和(岡山大学消化器・肝臓内科学)
能祖 一裕(岡山市立岡山市民病院消化器内科)
▼ 司会の言葉
近年、肝癌の背景肝疾患として MASLD/MASH、MetALDやALDなどの非ウイルス性肝癌の増加が著しく、非肝硬変からの発癌も少なくない。加えて、AIHやPBCなど自己免疫性肝疾患における肝発癌についても不明点が多い。これら非ウイルス性肝癌では、早期発見の困難さ、metabolic criteriaや飲酒など多彩な併存因子の包括的管理、背景肝に応じた治療選択とその後のフォローアップの最適化といった、ウイルス性肝炎由来の肝発癌とは異質の課題が浮き彫りとなっている。これらを解決し、適切なサーベイランス体制を確立するとともに、診療の均てん化を図ることが喫緊の課題である。本シンポジウムでは、非ウイルス性肝癌に対する包括的マネージメントとして、肝線維化・脂肪化の抑制や metabolic criteria の管理を通じた予防戦略、多面的なバイオマーカーを活用した早期発見の工夫、患者背景に応じた治療最適化と治療選択の考え方、背景肝や患者特性に応じた再発抑制への取り組みといった、病態に応じた戦略と各施設の多面的なアプローチをご発表いただき、将来展望について活発な議論が行われることを期待する。
c. Precision medicineの新潮流 ゲノム、バイオマーカー、微小環境
司会:
中本 安成(福井大学医学系部門消化器内科学分野)
田中 靖人(熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学講座)
坂本 直哉(北海道大学大学院医学研究院消化器内科学教室)
▼ 司会の言葉
免疫チェックポイント阻害薬を中心とした新規薬物治療の登場により、肝癌治療はこれまでにない多様化と高度化を遂げている。近年のゲノム解析の進展により、TP53、hTERTプロモーター、CTNNB1 などの宿主遺伝子変異の臨床的意義が明らかとなり、治療戦略の精密化が進んでいる。さらに、オミックス解析や単一細胞解析、空間トランスクリプトーム解析をはじめ、circulating tumor DNA を用いたリキッド・バイオプシー、腫瘍微小環境解析、新規バイオマーカー研究など、低侵襲かつ多層的に腫瘍動態を捉える技術も急速に発展している。これらの分子背景や腫瘍環境情報を統合的に評価することは、治療選択や効果・再発予測、予後評価、および治療抵抗性の克服に不可欠であり、肝癌医療は新たな段階に進みつつある。本シンポジウムでは、先端知の臨床応用を通じて肝癌における真の precision medicine 実現に向けた議論を深めたい。
d. Borderline resectableの検証
司会:
吉住 朋晴(九州大学消化器・総合外科)
葛谷 貞二(藤田医科大学消化器内科)
池田 公史(国立がん研究センター東病院肝胆膵内科)
▼ 司会の言葉
2023 年に提唱された「肝細胞癌の腫瘍学的切除可能性分類(Expert Consensus 2023)」では、腫瘍数・腫瘍径、脈管侵襲、肝外病変の広がりといった腫瘍学的因子に基づき、R、BR1、BR2 の三分類が明確に示された。本分類は、従来判断が難しかった borderline resectable 症例の位置づけを整理し、集学的治療の進展を踏まえた治療選択の指針として重要な意義を有する。しかしながら、これらの分類が実臨床における予後や resectability の変化をどの程度反映するか、また BR1・BR2 の臨床的境界が妥当であるかについては、依然として検証の余地が残されている。本シンポジウムでは、BR 症例の臨床像、薬物療法・局所治療による conversion の実際、外科的適応の再評価、さらには分類体系の臨床的意義について、外科・内科・放射線科の多職種の視点から議論を深めたい。「肝細胞癌の腫瘍学的切除可能性分類」の実臨床での有用性を検証し、今後の治療戦略構築に資する知見が得られることを期待する。
e. Beyond 肝癌診療ガイドライン 未解決の課題
司会:
長谷川 潔(東京大学肝胆膵外科)
建石 良介(東京大学大学院医学系研究科消化器内科学)
大川 和良(大阪国際がんセンター肝胆膵内科)
▼ 司会の言葉
2025年10月30日に肝細胞癌診療ガイドライン2025年版(第6版)が刊行された。本版においては、エビデンスを厳正に評価して公平性、客観性を重視したガイドライン作成を行うという基本理念を堅持している。その一方でCQ設定に際してのPICOを厳密に設定した文献検索、GPS・FRQの導入、さらには治療アルゴリズムにオプション治療を追加するなどの大幅な改訂が加えられた。これらの変更は、日々高度化、多様化する肝細胞癌診療の現状を反映し、実臨床のニーズにより的確に応えることを目的としたものである。
しかしながら本版においても、依然として十分なエビデンスが蓄積されていない領域や、専門家間のコンセンサスが得られていない課題が少なからず残存している。本シンポジウムでは、肝細胞癌診療の第一線で活躍する先生方の参集を得て、これらの未解決の課題を整理し、明確にするとともに、今後の改訂に向けた展望の議論を行い、より良い肝細胞癌診療体系の構築に寄与する場としたい。実りあるシンポジウムとなるよう、多くの演題応募を期待する。
f. Conversion治療の潮流
司会:
江口 晋(長崎大学大学院 外科学講座 移植・消化器外科学)
黒田 英克(岩手医科大学 内科学講座消化器内科分野)
小松 昇平(神戸大学大学院医学研究科外科学講座肝胆膵外科学分野)
▼ 司会の言葉
肝細胞癌に対する薬物療法は、免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬の導入により飛躍的進歩を遂げ、治療体系は大きな転換期を迎えている。なかでも、薬物療法による腫瘍縮小や腫瘍生物学的性質の変化を契機に、従来は切除不能と判断された症例に対して根治的介入を目指す“コンバージョン治療”は、新たな治療戦略として注目されている。
一方、実臨床では、腫瘍生物学的特性、治療前後の免疫微小環境の変動、肝予備能の推移など多要因を総合的に勘案し、治療適応を再定義する必要がある。また、奏効例における肝切除、TACE、放射線治療など局所治療の選択と至適時期、多職種連携による治療アルゴリズムの最適化など、課題は多岐にわたる。さらに、治療選択を支えるバイオマーカー探索、反応予測指標の開発など、基礎から臨床へと横断する研究領域も拡大している。
本シンポジウムでは、こうした最新知見と臨床的課題を背景に、進行肝細胞癌における治療戦略の現状と将来像を多角的に議論する。コンバージョン治療の実践例や臨床成果、適応判断の理論的枠組み、技術的工夫、さらに今後の展望について広くご提示いただき、次世代の治療体系構築に向けた活発な議論を期待したい。

パネルディスカッション(公募/一部指定)

a. 肝がん診療と画像・Radiomics
司会:
村上 卓道(神戸大学大学院医学研究科放射線医学分野)
吉満 研吾(福岡大学医学部放射線医学教室)
杉本 勝俊(東京医科大学消化器内科)
▼ 司会の言葉
本パネルディスカッション「肝がん診療と画像・Radiomics」では、肝がんの診断・治療における画像医学の役割を、多角的かつ実臨床に即して議論いたします。近年、CT・MRI・超音波などの高精細化に加え、画像情報を定量的に解析し、腫瘍の生物学的特性や治療反応性を予測する Radiomics が急速に発展し、個別化医療を支える重要な手法として注目されています。
肝がん診療は、外科・内科・放射線科が連携して最適な治療戦略を構築する学際的領域であり、画像の読み解き方や解析技術の進歩は、その連携をより強固にし、治療成績の向上にも直結します。本セッションでは、診断の最前線、治療選択における画像の活用、さらにはAI技術による新たな展望まで、幅広く議論を深めたいと思っています。
皆様にとって、新たな知見を共有し今後の臨床に活かしていただける有意義な討論となることを期待しております。
b. 放射線治療のPositioning
司会:
櫻井 英幸(筑波大学・医学医療系放射線腫瘍学)
森口 理久(京都府立医科大学消化器内科)
吉田 英雄(日本赤十字社医療センター消化器内科)
▼ 司会の言葉
肝細胞癌診療ガイドライン2025では治療アルゴリズムのフローチャートに初めて放射線治療がオプション治療として明記された。放射線治療は、骨転移や腫瘍栓に対する従来の緩和照射に加え、定位放射線治療や粒子線治療などの登場により根治的照射が可能となり、肝細胞癌診療における重要性が高まっている。最近では、標準治療と放射線治療とのランダム化比較試験も行われ、薬物療法と放射線治療との併用療法の試みも報告されている。また、薬物療法の進歩によりconversion治療の報告が散見されるが、高齢化、肝予備能の問題から肝切除が困難な症例も散見され、conversion治療としての根治的放射線照射の役割も期待される。さらには、肝内胆管癌に対しても粒子線治療が保険承認され、その有効性の報告も散見されるようになり、重要な治療オプションの1つとなってきている。本セッションでは、肝癌に対する各施設の放射線治療の成績や取り組みをご発表いただき、肝癌診療における放射線治療のPositioningにつき議論していく。
c. 薬物療法時代のアブレーション再考
司会:
畑中 健(群馬県済生会前橋病院消化器内科)
森本 直樹(自治医科大学内科学講座消化器内科学部門)
大久保 裕直(順天堂大学練馬病院消化器内科)
▼ 司会の言葉
肝癌に対するアブレーション治療は、腫瘍径3cm以下かつ腫瘍個数3個以内で肝機能が良好な症例において標準治療として位置づけられている。国内で実施されたSURF試験では、アブレーションが肝切除と同等の治療効果を示し、ガイドラインでは両者は同等に推奨されるようになった。近年、ラジオ波ではリニア式出力制御や15ゲージ電極、マイクロ波では細径デバイスが保険承認され、穿刺性や焼灼効率の向上により、さらなる治療成績の改善が期待されている。
一方、全身薬物療法の進歩により、これまでアブレーションの適応外とされていた進行肝癌においても治療戦略が大きく変わりつつある。全身薬物療法により腫瘍縮小が得られた症例では、コンバージョン治療としてアブレーションを行い、長期生存を目指す報告が増えている。また、全身薬物療法中にアブレーションを併用することで免疫賦活化を誘導する “immune-boosting” 効果にも注目が集まっている。
本セッションでは、従来の早期肝癌に対する治療成績に加え、全身薬物療法におけるアブレーションの新たな役割や治療戦略に関して、幅広い視点から演題を募集し、アブレーション治療を再考したい。
d. 肝移植という選択肢
司会:
武冨 紹信(北海道大学大学院消化器外科学教室Ⅰ)
玄田 拓哉(順天堂大学医学部附属静岡病院消化器内科)
永野 浩昭(山口大学大学院医学系研究科消化器・腫瘍外科学)
▼ 司会の言葉
欧米での肝癌に対する肝移植は腫瘍進行度のみが適応基準であり、背景にある肝硬変の重症度は考慮せず選択される。一方、わが国では、長らく非代償性肝硬変(主にChild-C)合併例が主な対象であった。しかし近年、わが国の脳死肝移植対象がChild-Bに広がり、拡大適応基準や周期加点制度の導入により、肝癌患者にとって移植の機会は格段に広がっている。新しいガイドラインでは、移植はChild-B肝癌に対する重要なオプションとして明記され、切除、アブレーション、塞栓などの従来治療に加えて、「肝移植という選択肢」を取りうる患者層が明確に再認識されている。本パネルディスカッションでは、このように従来治療と肝移植の境界線(ボーダーライン)に位置する肝癌患者群に焦点を当て、どのような患者に、どのタイミングで「肝移植という選択肢」を提示すべきなのかを深く議論し、明日からの臨床現場での治療選択に資する具体的な指針を得ることを目指す。内科・外科の両視点から、ボーダーラインにある患者に対する各種治療法の成績や予後を多角的に提示いただき、患者背景や生活の質(QOL)までを考慮に入れた、最適な治療選択に関する熱意ある発表を期待したい。
e. 低侵襲肝切除の潮流
司会:
伴 大輔(東京科学大学 肝胆膵外科学分野)
丸橋 繁(福島県立医科大学肝胆膵・移植外科学講座)
岡村 行泰(日本大学医学部外科学系消化器外科学分野)
▼ 司会の言葉
肝切除は、その臓器の解剖学的複雑さや出血リスクの高さから、長らく開腹手術が基本とされてきた。しかし、近年のデバイス進歩と技術向上により低侵襲化が急速に進み、NCD 2022 年の集計では、腹腔鏡下肝切除は 8,568 件、肝切除総登録 22,037 件中 38.9%を占めるまでに普及し、標準術式として確かな地位を築きつつある。さらに 2022 年にはロボット支援下肝切除も保険収載され、現在は開腹、腹腔鏡下、ロボット支援下の3つのアプローチを症例ごとに選択できる時代となった。これにより、安全性の向上、在院日数の短縮が期待される一方、術式選択における判断基準や教育体制の整備、施設間格差の解消など、新たな課題も明らかになりつつある。それぞれの術式には特有のメリット・デメリットが存在し、施設の体制、術者の習熟度、患者背景に応じて最適なアプローチは大きく異なる。本セッションでは、各施設における肝切除への取り組みや工夫を共有していただき、三者のアプローチの特性を踏まえた利点・課題を幅広く議論し、低侵襲肝切除の今後の潮流と将来展望を明確にしたい。

ワークショップ(公募/一部指定)

a. 肝癌患者における栄養・運動療法のエビデンスと実践
司会:
清水 雅仁(岐阜大学大学院消化器内科学)
寺井 崇二(新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野)
吉治 仁志(奈良県立医科大学消化器・代謝内科)
▼ 司会の言葉
肝癌患者が高頻度に合併するサルコペニアや栄養代謝異常は、肝癌の治療効果や予後に悪影響を及ぼす。したがって、肝癌治療における栄養・運動療法の重要性・ニーズはさらに高まっており、肝臓リハビリテーション(運動療法を主体とする生活指導、栄養指導、薬物療法、教育を含めた包括的なプログラム)の有用性に関するエビデンスの集積が期待されている。特に肝癌の背景として脂肪性肝疾患が増加している現状において、肥満・過栄養やアルコールの病態を踏まえた効果的かつ実践的な栄養・運動療法や生活指導法の開発は、喫緊の課題である。切除不能進行肝癌の治療においては、血管新生阻害剤や免疫チェックポイント阻害剤の特性に基づいた栄養・運動療法も必要かも知れない。高侵襲な肝癌手術の栄養・運動療法に関しても、さらなる工夫が求められている。そしてこれらの課題を解決していくためには、医師のみならず理学療法士、管理栄養士(特に肝疾患病態栄養専門管理栄養士)、薬剤師など多職種によるチーム医療が必要不可欠である。本セッションでは、肝癌診療における肝臓リハビリテーションの最新の臨床および基礎研究について発表・討論いただきたい。
b. ウイルス性肝がんの到達点と未解決問題
司会:
中川 美奈(東京科学大学 ヘルスケア教育機構 医歯学教育開発室 / 消化器内科)
保坂 哲也(虎の門病院 肝臓センター)
豊田 秀徳(大垣市民病院消化器内科)
▼ 司会の言葉
昨今、本邦における肝癌の成因として非ウイルス性肝がんが増加しているが、HBVやHCVを起因としたウイルス性肝がんの発症も依然認めている。一定の抗ウイルス効果を期待できる核酸アナログ製剤、極めて高率にHCV駆除が可能なDAA製剤により抗ウイルス療法の肝癌発症に一定の抑制効果を認め、HCV関連肝がんは今後減少が推定されるが、HBV関連肝がんの減少は依然緩徐と推定されている。抗ウイルス療法に一定の抑制効果を認めるものの、近年は、核酸アナログ投与下やSVR後にも肝がんが発症しており、抗ウイルス治療後の癌化が臨床上の大きな課題となっている。「何故肝炎ウイルスを抑制または駆除しても肝がんを発症するのか?」、この問いに対する答えを我々はまだ明確に持ってはおらず、初発・再発リスク因子や発症機構の解明など取り組むべき課題は未だ多く残されている。また進行肝癌におけるDAA治療の是非、ウイルス性と非ウイルス性の違いによる薬物療法の治療反応性、ウイルス性肝炎と肝内胆管がんとの関係、occult HBVと肝がんとの関係など、ウイルス性肝がんに纏わる未解決な問題はまだまだ数多く存在する。本ワークショップでは、このようなウイルス性肝がんの現状、課題、未解決問題をあらゆる角度からフォーカスし、内科、外科、臨床や基礎を問わず、独自の視点からの挑戦的な多くの演題の応募を期待する。
c. 小児・AYA世代肝腫瘍の現状と課題
司会:
副島 雄二(信州大学医学部外科学教室消化器・移植・小児外科学分野)
乾 あやの(済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科)
日比 泰造(熊本大学大学院生命科学研究部 小児外科学・移植外科学講座)
▼ 司会の言葉
小児原発性肝腫瘍の大半を占める肝芽腫の治療成績は化学療法と肝移植を含む腫瘍の完全切除を組み合わせた集学的治療で大きく向上したが、遠隔転移や再発を来たした場合の予後は決して満足できるものではない。切除術式についてもガイドライン上、定型的肝切除が推奨されるのみで施設間格差が大きい。本邦の成人肝細胞癌に対し広く行われている微細解剖の深い理解と肝予備能および病変の進展範囲に基づく精緻な肝切除や腹腔鏡・ロボット支援下低侵襲肝切除は小児では未だ一般的ではなく、肝実質温存解剖学的切除や門脈塞栓術後の大肝切除、右肝の巨大腫瘍に対する前方アプローチなどの報告は散見されるに留まる。
また、年長児やAYA世代で正常肝を背景に発生する肝細胞癌、および肝芽腫と肝細胞癌の両方の特徴を有するhepatocellular neoplasm-not otherwise specified(HCN-NOS)は進行した状態で発見される場合が多く肝芽腫と比し極めて予後不良であるが、発生数が少なく本邦における疫学と治療の実態が十分把握されていない。
これらを踏まえ、本セッションでは小児・AYA世代肝腫瘍に対しいかに最適な化学療法レジメンや病態に基づいた安全かつ合理的な肝切除と肝移植の適応を確立し、標準化・個別化を図るかを議論する。
d. 肝内胆管癌治療の新潮流
司会:
大段 秀樹(広島大学大学院医系科学研究科消化器・移植外科学)
海堀 昌樹(関西医科大学肝臓外科学講座)
奥坂 拓志(国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科)
▼ 司会の言葉
近年、肝内胆管癌をめぐる診断・治療は、外科、内科、放射線、病理、ゲノム医療など、基礎的・臨床的研究の発展や多領域の連携を背景に大きな変革期を迎えています。治療に関しては従来の選択肢に加え、分子標的薬や免疫療法による薬物療法の開発、手術手技の改良や補助療法の導入、それらをもとにした臨床データの蓄積などによって、選択肢の幅は確実に広がりつつあります。本ワークショップでは、こうした変革の潮流を新治療開発や臨床応用の視点から共有し、今後の標準治療の進歩、治療体系の再構築、そして患者へ最良の医療を届けるための実践的なヒントを議論する場としたいと考えております。手術・薬物治療・放射線治療・支持療法・ゲノム医療・地域連携や臨床応用が期待される基礎研究を含め、領域を問わず本疾患に対する課題や新たな展開や可能性をぜひ共有し議論いただければ幸いです。多くのご演題の応募をお待ちしております。

症例検討会(公募)

※抄録の最後に診断または治療の問題点を明示してください。
※本セッションにて採択された先生方には事前に症例の病理標本スライド又はバーチャルスライドをご提出いただきます。詳細は会期前に別途ご案内させていただきます。

a. 診断
b. 治療
c. その他

一般演題・口演(公募)

※演題登録システムにて希望発表形式を選択ください。

01. 疫学 17. 転移性肝癌
02. 発がん機序 18. アブレーション(ラジオ波焼灼術、マイクロ波焼灼術)
03. 腫瘍微小環境 19. 肝切除
04. がんゲノム・バイオマーカー・リキッドバイオプシー 20. Borderline resectable
05. 基礎研究 21. 肝移植
06. ハイリスク・サーベイランス 22. 血管内治療(TACE・HAIC)
07. 画像診断 23. 薬物療法
08. 肝腫瘍生検・病理 24. 有害事象
09. 非侵襲的肝疾患評価(NILDA) 25. 放射線治療(重粒子を含む)
10. 肝機能評価・保持 26. Conversion治療
11. ウイルス性肝疾患・肝癌 27. 併用療法(薬物療法+局所療法/放射線治療)
12. 非ウイルス性肝疾患・肝癌 28. AI/IT活用
13. Intermediate-stage肝癌 29. 教育・人材育成
14. Advanced-stage肝癌 30. 症例報告
15. 肝内胆管癌 31. その他
16. 混合型肝癌・細胆管癌

演題・抄録作成要綱

(1)登録可能著者数・所属機関数

最大著者数:筆頭著者と共著者を合わせて20名まで
最大所属機関数:10施設まで

(2)文字数制限

  • 演題名 :日本語 全角50文字/英語 35word
  • 抄録本文:全角900文字
  • 総文字数:全角1,400 文字〔所属機関+著者+演題名+本文〕

※制限文字数を超えますとご登録いただけません。
※半角の英数字は、2文字で全角1文字とします。
※改行を多用すると、抄録集の印刷スペースが不足することになりますので、最小限にとどめてください。

(3)抄録本文の作成

  • 抄録本文は、最初にご自身のパソコン(テキスト形式)で作成し、コピー機能を使って抄録本文用の枠内にペーストすることをお勧めします。
  • 図表を挿入することはできません。

(4)入力の際の注意事項

  • 英字および数字は、半角で入力してください。
  • ①②③のような丸付き数字は使用できません。
  • ⅠⅡⅢのようなローマ数字も使用できません。英字の組み合わせで、II、VI、XIのように入力してください。
  • αβγ等を使用するときはα β γを使用してください。
  • その他の特殊文字を使用される場合は、特殊文字一覧を参照してください。
  • タイトルおよび抄録本文で上付き文字、下付き文字、イタリック文字、アンダーラインなどを使用する際は、書式を変更したい範囲をそれぞれ<SUP></SUP>、<SUB></SUB>、<I></I>、<U></U>で挟んでください。
  • 行の途中で改行したい場合は、改行する文の冒頭に<BR>を入力してください。これらの記号はすべて半角文字を使用してください。
  • 不等号「<」「>」を使用する時は、全角文字を使用してください。

(5)パスワードの設定と管理、登録の完了

  • 登録した抄録を確認・修正するためのパスワード(半角英数文字6~8文字)を入力してください。
  • 登録が終了しますと、「登録番号(10000番台)」が自動発行されます。登録番号の発行をもって、演題応募登録は終了です。画面に登録番号が表示されない場合は、受け付けられていませんのでご注意ください。
  • 発行された「登録番号」と「パスワード」は、必ずお控えください。第三者の閲覧、悪用を防止するため、登録番号とパスワードの問い合わせには一切応じられません。
  • ご登録いただいたE-mailアドレスに登録完了のメールが送信されます。届きましたら、必ず登録内容をご確認ください。
  • 登録完了のメールが送られてこない場合は、ご登録のE-mailアドレスが間違っている可能性があります。確認・修正のページで正しく入力されているかお確かめください。携帯電話のアドレスには通知が届かない可能性がありますので使用しないでください。

(6)抄録内容の修正・削除

  • 登録された演題の修正は、確認画面より行うことが可能です。演題登録期間内であれば、「登録番号」と「パスワード」を入力することにより、何度でも修正・確認をすることができます。また、削除することもできます。
  • 修正するたびに、新規登録ボタンを使用すると、同一演題が重複登録されてしまいますのでご注意ください。

演題採択通知

  • 演題の採否および発表日時は、事務局にご一任ください。
  • 発表形式はご希望を最大限尊重いたしますが、ご希望とは異なる発表形式となる場合がございますことをご了承ください。
  • 演題の採否および発表日時は、登録のE-mailアドレス宛にお送りいたしますので、正確に入力をお願いいたします。

演題登録時の注意事項

  • UMINオンライン演題登録システムでご利用になれるブラウザについては、UMIN演題登録画面上部のご案内にて、最新の情報をご確認ください。ご案内のブラウザ以外はご利用にならないようお願いいたします。各ブラウザは、最新バージョンの使用を前提としています。
  • オンライン演題登録システムについてご不明な点は、まずUMINオンライン演題登録システムFAQをご覧ください。
  • 暗号通信のご利用をお勧めいたします。平文通信では、情報の通り道でデータの盗聴や改ざんの可能性があります。一方、暗号通信ではデータが暗号化されているため、安全に送受信が可能です。平文通信は、施設やプロバイダーなどの設定や環境に問題があり、暗号通信が使えない場合に限ってご利用ください。
  • 締め切り直前はアクセスが集中し、回線が混雑することにより演題登録に支障をきたすことも予想されますので、余裕を持ってご応募いただくことをお奨めいたします。
  • 演題の登録に関するお問い合わせは、本ページ下部にございます運営事務局までお問合せください。

倫理問題

発表内容は、倫理上問題になることがないように配慮をお願いします。
※倫理指針につきましては、下記を参照してください。

人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針
(文部科学省/厚生労働省/経済産業省)
人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針ガイダンス
(文部科学省/厚生労働省/経済産業省)

演題登録画面

下記のボタンより、演題登録画面にお進みください。

新規演題登録確認・修正・削除

演題登録に関するお問い合わせ先

第62回日本肝癌研究会 運営事務局
株式会社サンプラネット メディカルコンベンションユニット
E-mail:jlca62@sunpla-mcv.com

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